大阪港 に用事で出向いたので、昼食をとるため、天保山マーケットプレースに立ち寄った。1階にある「なにわくいしんぼ横丁」の、自由軒で名物カレー を食した。この横丁は関西名物グルメ のフードテーマパークで、昭和40年代半ばの大阪の下町をイメージしている。そこで大阪難波老舗洋食屋の味を、久々に満喫するのも一興であった。 前に食べたのはいつだったか考えてみたが、どうにも思い出せない 、恐らく10年以上はご無沙汰だったろう。しかし、「創業明治43年以来の変わらぬ味」ということで、「ああこれこれこの味」と味覚は甦るのである。 色んな意味で、懐かしき味わいであった。 とはいえ船場吉兆のこともあり、業界自体のモラルが問われている昨今である。 一世紀の時をかけて培った味と信頼を、実にくだらないことで、一瞬にして崩壊 させてしまうのである。それは船場吉兆だけの問題では留まらず、外食産業全体に白い目 が向けられているのだ。あるリポーターがテレビで、「安い店ならいざしらず、高級料亭の吉兆が・・・」なんぞと吼えて いた。これは聞きようによっては、「吉兆でさえやっているのだから、その辺の安い店なら、当然食べ残しの使いまわしなぞ、日常茶飯事のことだろう」とも取れる。 自由軒の名物カレーなら750円である、一方の吉兆は一人前万 単位の料金を取る懐石料理。750円のソウルフードに、矜持を かける店は当然存在する。自由軒がそうであって欲しい。 むしろそうでなければ、ソウルフードになり得ないのだから。 小さくとも、百円十円単位の商品に、入魂する店は多いのだ。 それに対し、B級グルメほどかえって食べ残すことも少ないし、たとえ残しても金額はたかが知れていると、はき捨てる輩がいる。 気位だけが高く て、儲けのために裏では何をやっているか知れない店なぞ、所詮「オレオレ詐欺」と大差はない。名代の料理を手放しで安心して楽しめないのでは、本当につまらぬ話しではないか・・・。 Orfeu Negro by Paco de Lucia |
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